朝起きられない。20時間寝る日もある。そんな状態で、「普通に働け」「毎日通勤しろ」と言われても、正直かなりきつかった。

障害×仕事×お金×生存

自分は、うつを長く経験したあと、現在は統合失調症と診断されている。
就労継続支援A型で働いていた時期もあるが、月収は9万円前後だった。

世の中には「働けばなんとかなる」という言葉がある。
でも、実際には“働き続けられる体力と安定”がないと、そのスタートラインにすら立てない。

今日は、「障害者が“普通の働き方”を諦めたあとに見えた現実」について書いてみたい。


「普通に働けない自分」を認めるまでが長かった

自分はMARCH卒で、昔は「ちゃんと働かなきゃいけない」と思っていた。

周囲もそうだったし、社会全体がそういう空気だった。
正社員、安定、出世。そこから外れると負け組。

だから、調子を崩しても無理をしていた。

でも、現実は厳しかった。

睡眠が崩れる。
朝起きられない。
無理に動くとさらに悪化する。

「甘えじゃないのか?」と何度も自分を責めた。
けれど、気合いで治るなら、とっくに治っている。

ここを認めるまで、かなり時間がかかった。


A型で働いて見えた「9万円の壁」

就労継続支援A型に通っていた頃、月収はだいたい9万円前後だった。

もちろん、収入がゼロよりはずっと助かる。
生活リズムを作る意味でも、価値はあった。

ただ、現実問題として、9万円だけで将来の不安が消えるわけではない。

家賃、通信費、食費。
物価も上がっている。

「このままで大丈夫なんだろうか」という不安は、常にあった。

特にきつかったのは、“普通に働ける人”と自分を比較してしまうことだった。

SNSを見る。
同年代がキャリアアップしている。
結婚している。
収入もある。

一方、自分はA型で月9万円。

かなり落ち込んだ。


でも、「無理な戦い方」をやめてから少しラクになった

転機になったのは、「普通ルート」に固執するのをやめたことだった。

毎日フルタイム勤務。
通勤。
組織適応。

そこに自分を無理やり押し込もうとすると、何度も壊れた。

だから発想を変えた。

「体調が不安定でも積み上げられるものはないか?」

そこで考えたのが、ブログだった。

ブログなら、朝5時に起きなくてもいい。
体調が悪い日は休める。
少し回復した日に書けばいい。

もちろん、簡単ではない。
1か月やって11PVしかなかった時期もある。

でも、その中で検索から読まれた記事があった。

それが、「A型で働いて見えた9万円の壁」という内容だった。

つまり、自分が“苦しかった現実”そのものに需要があった。


障害者ブログで強いのは「きれいな成功談」ではない

障害系ジャンルを見ていると、成功者の話も多い。

月100万。
起業成功。
人生逆転。

もちろん、それ自体は悪くない。

でも、自分が本当に知りたかったのは、

「不安定なまま、どう生き延びるか」

だった。

20時間寝てしまう日。
働けない日。
不安で動けない日。

そういう“途中の現実”を書いている人は、意外と少ない。

だからこそ、一次情報になる。

実際に体験した人にしか書けないことはある。

制度の空気感。
働いたあとの疲労。
周囲とのズレ。
将来への恐怖。


自分の人生を「失敗作」で終わらせないために

正直、今でも不安はある。

お金も余裕があるわけではない。
体調も安定しない。

でも、「自分に合わない戦い方」を続けるよりはマシになった。

最近は、「退場しないこと」がかなり大事だと思っている。

大成功じゃなくていい。

小さくても続ける。
壊れない範囲で積み上げる。

それだけでも、以前より前に進めている感覚がある。

もし昔の自分みたいに、

「普通に働けない自分は終わりだ」

と思っている人がいたら、伝えたい。

社会のレールから外れても、即終了ではない。

戦い方を変える、という選択肢もある。

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